お題
君
お題:「僕は、堕ちるところまで堕ちましたから」
君の背中 いつも見ていた
君の両手 いつも染まっていた
紅[アカ]に
けれど笑顔は紅ではなかった
少し黒い白だった
けれどあの日
闇の中で
見た君の笑顔は完全な黒
闇の色
怯えて声をかけると君は
「僕は、堕ちるところまで堕ちましたから」
▲top