お題

小説のような死

お題:独りになりたがるのは失うのが怖いから
知ってたわ
ずっと前から

失うのが怖いから自分を独りに追い込んでた事くらい

知ってたわずっと前から
あなたが私を壊したいと思ってた事くらい

あなたが独りになりたがるのは
失うのが怖いから

だから既に手に入れてしまった私を失うのを恐れていたのね

だから自分の手で壊してしまおうと思ったんでしょう?

大丈夫 私はあなたを愛しているから
あなたのその爪が胸を刺していることくらい
あなたのその牙が喉を喰らっていることくらい
許してあげるから

だから 泣かないで

愛する人に殺されて逝くなんて
小説みたいで素敵じゃない

だから 泣かないで

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