poem
美しき儀式
歩いてみた一歩 二歩 三歩
手を後ろに組んで
白いノースリーブのワンピースを着て
まるでどこかの絵のように
大きく足を開いて
髪を風になびかせて
一歩 二歩 三歩
ゆっくりと歩んでいく先は道の終わり
断崖絶壁
そこから先は歩めない
けれど私の目的地はそこ
一歩 二歩 三歩
三歩目はためらいもなく
まるで そこに道があるように踏み出して
私は落ちる
白いノースリーブのワンピースと
髪の毛がなびいて
私はまるで絵に描かれたような自分に満足をした
たとえ それが人生を終わらせるための儀式だとしても