poem
成長
大人になど なりたくなかった化粧を覚えて
年を重ねるごとに自分を塗りつぶしてきた
顔に笑顔は張り付いて
頭の中とは裏腹な世渡り用の台詞が口から出てくる
動作の一つ一つは女らしく
そう決められて
女はでしゃばるなと罵られ
お茶汲み コピー セクハラの毎日
子供のように毎日を過ごしたかった
楽しいことは楽しいって言えて
嫌な事は嫌だって言えて
鼻歌でも歌いながら川原を歩くような
今の私は
大人という枠組みにガチガチに挟み込まれて身動きも取れない状態
ああ 大人は自由だと誰が言っただろうか?