poem

体育座り

体育座りをして
部屋の隅で一人ぼっち

辺りは暗闇で
光は望まない

腕に残る傷痕が愛しくて
僕は口付けを落とす

一人でいると狂気が巡って
笑い声が溢れてくるんだ

赤い色が見たいけど
痛みを感じてまでは見たくなくて

曖昧な気持ちのまま
体育座りで体を揺らす

膝にキスをし
爪を立てて

赤く引かれた線に笑みを浮かべる

僕は 痛みが愛しい

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