poem
月明かりを浴びて
肌蹴た浴衣の帯を解いて
私は裸体を月に晒す
月明かりを浴びた私の体
青白く光って幻想的
体を覆うものは一糸たりとも無く
陰毛だけがただ存在していた
膨らんだ乳房は影を作り
私は私が女であると思った
足に滴る血は汚らわしく
月が満ちるのが憎らしかった
ひたり ひたり
廊下を歩く私の足音
歩いてきた道には血が転々と跡を残して
私の足取りを告げていた
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