poem
虫
夜の明かりを求める私は
まるで飛び回る虫のよう
暗闇の中にある光を
唯一の現世との繋がりとして求めるの
明かりがなければ
闇へと飲み込まれてしまう
飲み込まれて 溶け出して 同化する
闇に 闇へ 闇と
闇へと飲み込まれないように
光の下へと歩いていく
飛び回る虫のようなその本能
私はいつから覚えたんだろう
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