poem
匂い
僕はまた手を汚して
汚く染まった腕と身体
顔にも髪にも惜しみなく血を浴びて
ぽたぽたと腕から滴る血の雫を
地面に吸い込ませながら
血でまみれた手で
血にまみれた顔を拭う
顔に残った掠れた血の跡と
体中に浴びた血が乾いて
鉄の匂いをそこら中に振りまいて
後に残ったのは赤い水溜りと
鼻に残るきつい匂いだけ
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