poem

蛇が迫ってくる

身体をうねらせながら
少しずつ私の元へと

近づくたびに蛇の数は増えて
いつのまにか私の周りは蛇に囲まれて

一匹一匹私の足に絡み付いて
一匹一匹体の上へと這い上がってくる

なんともいえない肌の感触と
締め付けられるような感覚がとても気持ち悪くて

私はその場に嘔吐する

私が吐いた物へと蛇達が集まって
次々とそれを口に含む

汚いものなのに躊躇も無く

その瞬間 私は理解した
逃げ場など無いのだと

この蛇達に喰われる運命なのだと

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