poem

クスリ

手元にあるモノを
口に含み 水で飲み込む

じわじわと体内を侵し
じわじわと気分を変えていく

飲み込んだものが溶け出してくる頃
私の顔はだらしなく緩んで

首を折り曲げながら笑い声を出す

歓喜と狂気と快楽を含ませたものを

どこかお寒いヒーロー物に出てくる悪役のような
段々と声の大きさは上がり
身体の動きはオーバーアクションで

死んだように眠りにつこう

最後までこのハイなテンションで笑い続けたまま

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