poem

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三部の遺書:[副題:恨み]
恐怖を感じていた。
それから逃げたかった。
だからこんな事をした。

恐怖の対象は沢山だった。
その中でも一番はあなただった。

怖かった、怯えて暮らしていた。
恐怖が狂わせた。

怖い時には仮面を被った。
誰か気付いていたかは知らないけれど。

仮面を被れば恐怖も悲しみも隠せた。
それが生きていく為の命綱だった。

もう疲れた。
仮面の下の素顔が泣いている事も。
恐怖に怯え続けるのも。

怖いのは恐ろしいんだ。
だから 私は 逃げた。

逃げる事も怖かったけれど。

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