poem

凍り

あなたが溶かしたのに
あなたは放っていくのね

ずっと凍り付いていた心を
少しずつ少しずつ溶かしてくれて

心の下は溶けた水でいっぱいで

その水さえ温かさを発していたのに
あなたが温めてくれたのに

それなのにあなたは
溶かした氷の責任も取らず

私の元を去って行く

去って行くのなら責任を取って
溶けた水を元に戻して
温まった温度を冷ましてよ

凍ったままだったら何も感じないでいられたのに
溶けてしまっては感情までも表へと出てきて

溶けた水を氷へと戻して
温まった温度を元の様に冷まして

心を溶かしたまま何処かへと行かないで

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