poem

魔女の涙

ある日私は魔女になった
壊れかけた子供の夢を煎じて飲んで

ある日私は魔女になった
その日から私は希望を見なくなった

壊れた夢は美味しくなどなくて
苦くて渋くて甘かった

喉を通った瞬間
なぜか涙が流れた

口の端から伝い落ちた雫が
三つ目の涙のようだった

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